背中が赤いブツブツとかゆみの原因とは?
背中は、普段見ることの少ない場所です。
しかし、背中が痒くて鏡をチェックした所、赤いブツブツができていた…
なんて経験があるのではないでしょうか。
また、温泉などで人に指摘されて驚いたなんて事があるかもしれません。
誰かに指摘されると、恥ずかしいですよね。
きちんと原因を知って、ケアをしておきたいはずです。
そこで今回は、背中の赤いブツブツとかゆみの原因を紹介します。
原因1〜あせも〜
背中によく汗をかいている場合、
ブツブツしてしまう原因として最も可能性の高いのが「あせも」です。
あせもの原因は、黄色ブドウ球菌と言う細菌が増殖することで、
免疫反応をおこして炎症が起きることにあります。
黄色ブドウ球菌は、人の汗を好みます。
汗をかいたまま放置してしまうと、黄色ブドウ球菌が増殖してしまい、
皮膚の表面に赤いブツブツができてしまうのです。
よく、まだ自分で汗を拭けない小さな子どもが、
夏になるとあせもになってしまう事が多いです。
痒みを伴うので、汗をかいた後はきちんと汗をふき取ったり、
着替えをするようにしましょうね。
また、あせもにはステロイド剤を塗布すると効果的です。
しかし、ステロイド剤は副作用のある薬なので、
自己判断で使用せず必ず皮膚科で相談してから使用しましょう。
原因2〜マラセチア毛包炎〜
あまり聞きなれない皮膚病ですが、比較的若い人に発症することが多い病気です。
マラセチア毛包炎は、「背中のニキビ」とも言われます。
しかし、顔にできるニキビの多くはアクネ菌が原因であることに対し、
背中のニキビの原因の多くは「マラセチア菌」というカビの一種なのです。
マラセチア菌は、頭皮湿疹の原因菌として知られています。
この菌は、常に人の体の表面にいる常在菌で、皮脂を食べます。
何らかの原因で背中に皮脂が増えると増殖し、
その分解物によって皮膚が炎症を起こすのです。
また、マラセチア菌は湿気を好むので、夏場の汗をよくかく時期に発症しやすいです。
汗をかいた時には、顔や首、手だけでなく背中も汗をふき取るようにしましょう。
また、汗をかいた後はできるだけシャワーを浴びて清潔にすることも効果的です。
皮脂を食べる菌なので、脂分の多い食事を減らすことも大切です。
万が一痒みが出る場合は、乾燥が原因となています。
皮脂を落とそうとゴシゴシこすって落とそうとしたり、
タオルや下着で擦れたりして皮膚の角質を壊してしまうと、痒くなるのです。
乾燥すると毛穴は硬くなり、更に皮脂が溜まりやすくなって悪循環に陥ります。
あくまでも肌ケアをするという気持ちを忘れずに、
肌に刺激を与えないように清潔にするようにしましょう。
原因3〜毛孔性苔せん〜
この病気は、毛穴に古い角質が詰まってできるものです。
背中や二の腕、太ももなどにできることが多いです。
健康上の問題はありませんが、見た目が気になるところです。
原因は解明されておらず、遺伝によるものという見方が一般的です。
対処法としては、治療をする場合にはサリチル酸という薬液で、
溜まった古い角質を溶かす治療を行うのが一般的です。
乾燥すると悪化する傾向にあるので、肌にあった保湿剤を使用することも効果的です。
気になっても、自分で中の古い角質を無理に搾り出そうとはしないようにしましょう。
大きな跡が残ってしまうことがあります。
強い刺激を与えず、きちんと保湿を行うことで改善されることもあるので、
軽度であれば自分でケアをしても良いでしょう。
・・・いかがでしたか?
このように、背中の赤いブツブツの痒みの原因は様々にあるのです。
どちらにしろ、痒いということは炎症が起きている可能性が高いです。
掻いたり擦ったりして肌を傷つけてしまうと、悪循環です。
痒みが強い時には、病院を受診するようにしましょうね。