背中のほくろが大きくなる原因とは?
ときに、身体にあるほくろが大きくなってしまうことがあります。
ほくろがあるということ自体、あまり嬉しいことではありませんが、
それが大きくなったとなると不安に駆られてしまいますね。
特に日常では目の届かない背中の部分に関しては、ノーマークだったりしませんか?
身体の中でも背中にほくろができて、
そのほくろが大きくなる場合は少し注意が必要ですよ。
今回は、背中のほくろが大きくなる原因をご紹介します。
ほくろを知ろう!
ほくろとは、良性の腫瘍を指し、色素性母斑または母斑細胞性母斑と呼びます。
良性の腫瘍ですので、通常のほくろは病気ではありません。
通常のほくろでは、1mm程度のサイズのものが多いのですが、
ときに大きくなっていくこともあります。
通常のほくろは、子供の頃から中年にかけて徐々に大きくなっていくことがしばしばです。
このように通常のほくろが徐々に大きくなっていく、
または新たなほくろができることには理由があります。
通常のほくろは、メラニン色素を含むメラノサイト細胞の集合体です。
これは、皮膚が紫外線を浴びることで、防衛反応を起こし、
メラノサイト細胞が皮膚を守るために集合することでほくろができます。
紫外線の他にも、皮膚にとって刺激になること、
例えばストレス、不摂生、加齢、外的刺激など様々なプレッシャーが、
ほくろを作ったり、大きくする原因となります。
中でも紫外線の影響が特に大きいのですが、
ここで疑問に感じることが、背中は普段衣服に隠されているので、
紫外線の影響を受けにくいのではないのかということ。
ほくろは様々な要因で形成されるので、
絶対に背中にほくろができないということではありませんが、
背中には比較的ほくろが形成されにくいことが考えられます。
そのため、背中にできたほくろが大きくなること、
新たに背中にできたほくろには少し注意が必要です。
背中のほくろが大きくなる原因は?
背中のほくろが大きくなるとしても、
先ほどご紹介したように徐々に時間をかけて大きくなっていくほくろは、
あまり危険性はないと考えられます。
特に要注意なのは、急激に大きくなったほくろです。
急激に大きくなったほくろは、ガンの可能性があります。
通常の良性のほくろを色素性母斑とご紹介しましたが、
これに対し、悪性のほくろをメラノーマ(悪性黒色腫)と呼びます。
これは皮膚ガンの一種で、非常に進行が早いことで知られています。
急激にとは、一体どれくらいなのか。
それは数か月間で6〜7mm以上大きくなってしまった場合、
急激に大きくなったと考えてください。
その他に悪性のほくろを疑う要素としては、
急激な色の変化、ほくろからの出血、色むら、
形状が左右非対称でいびつになったなどが挙げられます。
なかには、痛みやかゆみを感じることもあります。
まとめ
背中のほくろが大きくなったかどうかは、なかなか確認しにくいですね。
皮膚ガンであった場合、進行が早いため、早期発見、早期治療が最善の策です。
放っておけば、あっという間に転移という可能性もあります。
背中のほくろに違和を感じたら、
すぐにでも皮膚科・形成外科に相談をしてみましょう。
病気ではないということを病院で確認することも大切ですよ。