左背中の痛み肩甲骨で呼吸をすると激痛とは?
背中に痛みが出る原因には様々なものがあります。
その中でも局所的であったり、呼吸により痛みが強まる場合には、
胸部の形態異常があるかもしれません。
そこで今回は、左背中の痛み肩甲骨で呼吸をすると激痛の原因と、
その治療法と予防策を紹介します。
骨に何らかの原因がある
肋骨の背中側に骨折がある場合には、
呼吸に伴って胸郭の拡大・縮小が起こるたびに、
骨折部位にストレスがかかり、痛みを生じさせる可能性があります。
また、胸椎に骨折があるときや、
肋骨の病気があるとき、心臓の病気があるときなどは、
肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)を引き起こすことがあります。
肋骨の間を帯状に広がっている神経が肋間神経であり、
神経が圧迫されて突然痛み出すことがあるのです。
さらに、本来後方に凸のカーブを描く胸椎が、
前方へ変位してしまっている人でも、
呼吸時の痛みを感じることが多いでしょう。
特に骨粗鬆症の高齢者などでは、
知らないうちに骨にヒビが入った状態になっていることもありますし、
見逃すことがないよう注意が必要です。
職業柄、脊椎に負担のかかる仕事をしている人では、
慢性的に背中の痛みに悩まされる可能性があるでしょう。
治療と予防
骨折がある場合は、まずコルセットも併用しながら、
骨折部位の安静を保ち、骨の修復を待ちましょう。
癒合を確認後は、また骨折を起こさないように予防を図ることが大切です。
カルシウム、リン、ビタミンD、タンパク質など、
骨に必要な栄養素は十分補給するようにしましょう。
そのうえで適度な運動を行い、骨に刺激を与えることで、
さらなる強化を図りましょう。
肋間神経痛がある場合には、
薬物療法で痛みを抑える治療法がありますが、
もし改善しない場合には他の病気の可能性も考えて医師に相談をすべきです。
また、胸椎が慢性的に前方に変位してしまっている人では、
装具療法、柔軟体操等で対処していくこととなります。
もし慢性的に肋間神経痛や姿勢不良がある場合には、
湿布などで対症療法をしていても完治することはありません。
普段から姿勢をよくすることを意識し、
ストレッチや筋力トレーニングを習慣として行っていくことが必要でしょう。