背中が痛い息苦しいは何科を受診？
背中が痛いうえになんだか息苦しい。
一体どうしたのだろうと不安になりますね。
背中に痛みがありつつ息苦しい場合には、数々の病気が疑われます。
原因を突き止めて、早急に対処することがとても大切です。
そこで今回は、背中が痛い息苦しい場合に何科を受診すればよいのか、
疑われる病気とともにご紹介します。
狭心症・心筋梗塞
狭心症・心筋梗塞は心臓の病気です。
心臓は、心筋が収縮することによって、血液を循環させています。
血液を循環させる際に冠動脈の血管が狭くなったり、
詰まったりすることで背中が痛く、息苦しく感じることがあります。
冠動脈が狭くなり、心臓に送られる血液が不足することで、
腎臓の働きが低下する病気が狭心症です。
また、冠動脈が詰まり、心筋に血液が送られず壊死する病気が心筋梗塞です。
身体を動かすと息苦しかったり、背中やみぞおちあたりが痛い、
また左肩や腕がだるく上げづらい等の症状が表れます。
狭心症や心筋梗塞が疑われる場合には、循環器科ないし内科に受診しましょう。
大動脈瘤
大動脈瘤とは、大動脈が動脈硬化などにより、
こぶのように膨らんでしまった状態を指します。
大動脈は、心臓から胸部、腹部、各内臓に血液を送り届ける非常に大切な血管です。
大動脈瘤になると、身体の内部から圧力がかかるようになり、
身体の様々な箇所で痛みを感じることがあります。
背中や胸の痛み、息苦しさ、声がかれる、顔がむくむ等の症状が表れます。
大動脈の膨張は徐々に進行するため、なかなか気づけないものですが、
不安に感じたら循環器科に受診しましょう。
自律神経失調症
自律神経失調症は仕事や人間関係、
気候変動など様々なストレスによって発症していきます。
その症状は実に様々です。
血圧異常、動機、不整脈などは循環器科の受診です。
食欲不良、胃腸不振などでは消化器科または内科、
だるい、微熱、喉がかわくなどは総合内科になります。
めまい、味覚異常などは耳鼻咽喉科です。
肩こり、肩こりによる頭痛、手足のしびれ、腰痛などは
整形外科、整体・整骨院を受診しましょう。
膀胱に関する異常、勃起障害などは泌尿器科です。
更年期障害、生理に関わる異常、婦人病に関しては婦人科になります。
冷え性に関しては、婦人科だけでなく内科、整体・整骨院もおすすめです。
心に不調を来していると感じるならば、精神科・心療内科へ受診しましょう。
自律神経失調症の改善のためには、現在表れている諸症状の一つ一つを改善しながら、
ストレスの解消や生活習慣の改善に努めていくことが大切です。
気胸
気胸とは、肺に穴が開いてしまい、空気が胸の中に漏れてしまう病気です。
胸に空気が溜まると同時に、肺が縮んでしまうので、とても息苦しくなってしまいます。
そして、肩・鎖骨の痛みや背中に痛みを伴うことがあります。
呼吸器外科を受診し、専門家の適切な指示に従いましょう。
多くは、安静にし穴が塞がるのを待つ保存治療をおこないます。
姿勢の悪さも原因に！
デスクワークや子育てなど、どうしても猫背になりがちな場合があります。
長時間背中を丸めたような姿勢を続けていると、
身体が前に倒れこまないように背中の筋肉がずっと緊張し疲労してしまいます。
さらに、身体を丸めていると、首も無理に支えようとし、
腰や肩にも大きく負担がかかってしまいます。
これら各部位の負担が積み重なると、
背中の痛みとともに息苦しさまで感じるようになってしまうことがあります。
筋肉の疲労と骨格のゆがみは、内臓にも影響をもたらすこともあります。
姿勢を正すために、整形外科、整体・整骨院に受診することをおすすめします。
また、普段から率先して姿勢を正すよう意識するだけでも、
症状が軽減されることもあります。
・・・いかがでしたか？
背中が痛いうえに息苦しいときには、あまり放置しない方が良いですね。
それなりに症状が進行していることが考えられます。
自身に持病があるのならば、まずその専門科へ早く受診しましょう。
そして、１か所の病院へ受診すれば、
必ず症状が突き止められる、改善するとは限りません。
複数の専門科に受診し相談してみることも１つ考えてみてください。